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【図3】観光経験・意欲度における各市の分布
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観光については自然資源、歴史資源、モノ資源、サービス資源の4ジャンルの観光資源に対しそれぞれ具体的な評価項目を設定し、魅力度ランキング上位100市に対する評価の平均値を出して分析。
その結果、「自然や緑が豊か」という項目への評価が最も高く、次いで「歴史がある」、「風情がある」、「食事がおいしい」などとなった。自然資源や歴史資源は高評価であるが、モノ資源、サービス資源に対する評価が低いという特徴が出た(【図4】)。
産品では、食品について米、野菜、肉、魚など15分野の食品を設定・調査し、それぞれの購入意欲度を発表した。
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【図4】上位100市の市の観光資源への評価
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「米」では魚沼市、「豆・豆製品」では水戸市、「肉・肉製品」では米沢市、「魚・魚製品」では、函館市、「めん類」では喜多方市がトップという結果となった。各分野について779市の購入意欲度の合計に対する上位5位のシェアを見ると、「米」や「乳製品」が15%以上を占めるシェアの大きい産品となり、逆に「漬物・佃煮」、「郷土料理・弁当」、「調味料」が2〜3%の低占有率の産品となった。非食品についても、花、陶磁器、ガラス製品、皮革など12分野を設定・調査し、購入意欲度を発表。「花・観葉植物」では富良野市、「陶磁器」では伊万里市、「ガラス製品」では小樽市、「漆器・塗り物」では輪島市、「皮革製品」では神戸市が1位という結果となった。同じように上位5位のシェアを見ると、高シェアを誇るのが「花・観葉植物」で11.4%、低シェアは「漆器・塗り物」、「金属製品」となった。
田中は「地域ブランド調査2006[市版]では、779市のすべてのデータをまとめた総合報告書、各市について詳細に分析した個別報告書、さらに、全データを収録したCD-ROMを用意している。特にCD-ROMは分野や項目ごとに自由にランキングを並べ替えたり、興味のある市のデータを個別に出すこともできるので、様々な分析で存分に活用してほしい」と提案し、第1部を締めくくった。