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■中核市のブランド面での位置づけと方向性
【図2】上位5市の意向・意欲に関する指標の全国順位 | |||||
魅力度 | 上位市 | 居住 | 観光 | 産品 | |
食品 | 非食品 | ||||
1 | 函館市 | 7 | 2 | 1 | 16 |
2 | 長崎市 | 20 | 10 | 13 | 13 |
3 | 金沢市 | 16 | 13 | 51 | 9 |
4 | 奈良市 | 23 | 21 | 61 | 28 |
5 | 旭川市 | 22 | 9 | 4 | 34 |
中核市全市の魅力度に関する傾向として顕著だったのは、三大都市圏と地方圏(注2)の市について分類した場合だ。中核市で三大都市圏に属する市は全部で13市あり、ランキング表では当該市は灰色で表記している。
【図3】三大都市圏とその他の圏域市の平均点比較 | |||||
魅力度 |
認知者 魅力度 |
認知度 |
情報接触 度 |
||
全国平均 | 7.6 | 11.7 | 23.0 | 13.4 | |
中核市 | 20.1 | 21.3 | 45.0 | 31.6 | |
三大都市圏 | 13.7 | 14.8 | 42.1 | 27.4 | |
地方圏 | 23.5 | 24.7 | 46.5 | 33.8 | |
政令市 | 34.0 | 34.8 | 57.3 | 48.6 |
それによると25位から37位までの間に13市中10市がランクインするという結果になった。一方、4位の奈良市(全国順位17位)や7位の横須賀市(同34位)、8位の姫路市(同40位)の3市については今回、全国順位としても上位にランクインしており、三大都市圏の各市において、消費者からの評価が二極化するという結果となった。
ところで、【図3】は三大都市圏と地方圏域の市について、総合指標の平均点を比較したものである。それによると、認知度については三大都市圏は地方圏よりも4.4点低く、魅力度(および認知者魅力度)については10点近くも差が開くというように、認知度よりも魅力度に関して差が出るという結果となっている。
また、中核市と政令指定都市との結果を比較(【図4】参照)すると、市のイメージに関する設問項目の結果に差異が見られた。政令市は「都会的」「活気がある」というイメージが強くもたれているが、中核市は「情緒がある」「他にはない魅力がある」というイメージが持たれているという傾向があった。三大都市圏と地方圏の市を比較すると、三大都市圏域の市には政令市と同様に「都会的」「活気がある」というイメージが地方圏の市よりも高い傾向にあった。
2006年11月11日 |
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