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BRIレポート
地域ブランド調査2006[市版]  結果分析 第3回
中核市に関する考察

<2ページより続く>

【図4】各分類ごとの「市のイメージ」評価平均点
  全国平均 中核市 政令市
全体 三大都市圏 地方圏
都会的である 2.1 5.9 8.3 4.6 34.1
親しみがある 3.8 9.8 6.7 11.5 12.9
憧れる 1.3 3.4 2.6 3.8 7.5
活気がある 2.3 6.3 7.5 5.7 22.6
センスがいい 1.1 2.5 2.5 2.5 10.1
安心できる 1.7 3.6 2.3 4.3 4.0
環境にやさしい 3.9 6.2 3.2 7.7 3.3
他にはない魅力がある 5.1 12.2 7.2 14.9 14.2
豊かさを感じる 2.7 6.0 4.0 7.1 9.9
情緒がある 6.9 16.3 9.9 19.8 12.2

 つまり、三大都市圏の中核市は地方圏の市に比べて、イメージにおいて政令市のそれと類似しているために市の「個性」が伝わりづらい状況にあり、それが魅力度に影響を与える一因となっていると言える。

 そんな中、魅力度において高い評価を得ている奈良市、姫路市はイメージにおいて中核市全体において特徴として挙げたイメージ「情緒がある」「他にはない魅力がある」に評価が集まり、消費者に市の「個性」が伝わっている。また、横須賀市については「都会的」「活気がある」というイメージが強く持たれているが、同時に「センスがいい」にも評価が集まっている。

 結局、中核市がその地域のイメージを引っ張っていくリーダー的な存在の市となっていくためには、他の地域にはない魅力(その地域固有の魅力)を打ち出していくことが必要だ。ただし、中核市の場合にはその市の名称が、県や広域の名称と一致しているケースが少なくない。

 こういう場合には、消費者の評価は行政区間を超えて関連するものだから、単に市の取り組みだけで地域の評価が高まるわけではない。つまり中核市は単独でのブランド戦略を行なうより、その地域のリーダー的な存在として、地域内外の消費者からその市を含む広域の地域の評価を高めていくような戦略を打ち出すことが必要だろう。

 

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2006年11月11日

 


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