特別分析レポート 第6回
魅力度の地域間格差に関する考察
日本全国の消費者が地域に抱く「魅力」。その魅力について、広域レベルではどのような傾向が見られるのだろうか。今回のレポートは、広域レベルでの魅力度の地域別傾向、ならびに経年変化について考察を行っていく。 今回、広域での地域を【表1】にあるようブロックに分け、その魅力度平均を算出した。ただし、2006年度調査と本年度の調査では、調査対象が異なるため、経年で比較可能なように、本年度調査分は市のみを対象に平均値を算出している。 その結果【図1】のグラフのような結果となった。魅力度の平均点で最も高い数値だったのは北海道・東北の8.9点で昨年の調査に続いて最も魅力的な地域ブロックとなっている。次いで7.0点で近畿が続いている。一方で、最も数値が低かったのは関東の5.6点となった。関東は2006年の調査においても最も平均が低くなっている。 2006年度調査の際は、平均値の最も高かった地域と低い地域との差が5.4点だったのが、今回の調査ではその差が3.3点と2点以上縮まっている。昨年度調査では、他地域の平均値を大きく上回っていた「北海道・東北」と「九州・沖縄」の平均値が共に2点以上下がってしまったためだ。都道府県別で平均値を比較すると、昨年度調査で数値の高かった北海道と沖縄の平均値がそれぞれ19.0→12.9、19.9→11.6と大幅に減少している。
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【表1 地域ブロック内訳】
【図1 地域ブロック別魅力度平均値(市のみ対象)】
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【図2 都道府県別の魅力度平均値(市のみ対象)】
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