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BRIレポート

田中章雄のブランド戦略日記 Vol.4
水道完備の屋台・久留米はB−1の舞台に!

 5月2日に久留米市に「地域ブランド調査2007から見た久留米市の現状と課題」というタイトルで講演をしました。

 講演には江藤守國市長、楢原利則副市長をはじめ約200人もの方にお集まりいただきました。久留米市は福岡市、北九州市に次いで福岡県で3番目に大きな市で、今年4月に中核市に移行しました。しかし、その規模の割には市のブランドイメージが高くないのが現状なのです。
 久留米市といえば、今年11月に開催される「B−1グランプリ」の会場になることで注目を集めています。その題材は「やきとり」。焼き鳥店数が人口1万人あたり約8軒もあり、この数値は日本一。それをきっかけに「久留米焼き鳥日本一宣言」がされ、「焼き鳥学会」が設立され、焼き鳥日本一フェスタが開催されるなどと盛り上がっています。「久留米焼きとりパスポート」なんてものもあります。そしてついにB−1グランプリの開催にこぎつけたというわけです。

 実は、この焼き鳥より有名なのは「久留米ラーメン」。地域ブランド調査でも久留米で「食べてみたいもの」としてラーメンのほうが圧倒的に多かったのです。それもそのはず、久留米ラーメンはとんこつラーメンの元祖!
 とんこつラーメンといえば博多ラーメンも有名ですが、久留米ラーメンは博多ラーメンとは微妙に異なります。久留米市役所の方の説明によると、博多から南に下るほど麺が太くなる傾向があり(と言っても十分に細いですが)、少し脂っぽくなるそうです。しかし最大の特徴は価格。1杯のラーメンが400円くらいで食べられるのです。安い!

 さて、久留米の地域資源として有名なのは久留米絣がありますが、私がおススメする久留米の魅力といえば、ツツジ。5月に日本全国を色づけるツツジの代表的な品種は「クルメツツジ」。これは久留米が原産なんですね。市内を一望する「久留米森林つつじ公園」はなんと100種6万株ものクルメツツジが満開で壮観でした。
 そしてもうひとつの魅力は屋台。屋台と聞くと数人が立ったままラーメンをすするのを創造していましたが、久留米の屋台は大きいのです。そして特筆すべきは、久留米の屋台のほとんどが下水道完備!  屋台が出店する道路(歩道)はゆとりを持った設計になっており、屋台が出るところにはちゃんと上下水道の設備が整っており、市から許可をもらってそれを使用しているとのこと。だから屋台と言っても店のように設備が整い、衛生的にも安心なんですね。

 さて、今年11月に久留米の市内で開かれるB−1グランプリ。いまや全国的な人気を誇るこのイベントは、テレビや新聞などのメディアでも大々的に取り上げられることは間違いありません。そして、これを目当てに地域外からも沢山の人たちが訪れると思われます。そこで、昼のB−1グランプリに続き、夜には屋台を「B−2グランプリ」として盛り上げるというのはいかがでしょうか?

 イベントに来た人たちにまちの魅力を十分に味わってもらい、「また来たい」と思わせせられるか、そしてイベントの報道を見た人に「行ってみたい」と思わせれば大成功です。イベントを目的とするのではなく、イベントを「きっかけ」としてまちの魅力を伝え、その街のファンになってもらえるような仕組みが作ることが重要なのです。

コラムの内容についてのご意見やご質問、そして情報などは何なりと 田中(tanaka(AT)tiiki.jp)までメールでお送りください。 ※メールのあて先は(AT)を@に置き換えてお送りください。
 

2008年5月12日


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