■田中章雄のブランド戦略日記 Vol.24
「電子メールは地域活性化に不可欠!」
〜メールの悩み10選。情報過疎化とイメージダウンにご注意を〜
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しばらくは「地域ブランド調査」の分析を続けていましたが、今週は趣向を変えて、電子メールの話をします。
相変わらず日本全国のあちらこちらへ訪れていますが、こんな全国行脚の生活でとても強い味方となっているのが電子メール。移動中の電車の中や車の中、あるいは会議の合間などに、届いているメールを確認して、急ぎのものに対してはその場で返事を送っています。
急ぎじゃないもの、あるいはじっくりと考えて返事を出さなくてはならない場合には、夜のホテルの部屋でとか、あるいは土日にじっくりと返信をする。・・・これは私ではなくても、いまやビジネスマンでは当たり前の行動のようです。
そして、電子メールが便利なのは作成したファイル(例えば見積もりや、議事録など)を貼付して送ることが出来たり、あるいは「これが重要だ!」「これは参考になるぞ」というサイトのURLを伝えたりと、これまでの手紙やFAXでは出来なかったことが簡単に出来るようになったことです。そして私の場合は、週末にはメールマガジンで情報を送ることもしているわけですね(逆に週に数十本のメルマガもいただいていますが)。
ところがこのように電子メールに慣れてしまうと、逆に電子メールがない方がいると連絡を取ったり、情報を提供したりすることが簡単にはできずに戸惑ってしまいます。電子メールがあったとしても、以下のような場合は本当に困ります。
◆悩み1・電子メールのアドレスがわからない
いまやメールは不可欠。名刺に記載されていない場合などは疎遠になります。
◆悩み2・部署で共有している
メールはあっても個人ではなく部署で共有している場合があります(自治体や関連団体には多いですね)。本当にその人に届いているのか、すぐに見てもらえるのか不安ですから、できれば一人ひとりに
メールを!
◆悩み3・名刺のアドレスが読めない
メールはあっても、名刺のアドレスが読めないことが少なくありません。文字が小さいとか、名詞の裏側にしか書いてない場合もあります。プロポーショナルフォント(文字が詰まる字体)だと、iやjなどはとても読みにくくなりますのでご注意を。
◆悩み4・アドレスが紛らわしい
数字の1と小文字のl(エル)、0と大文字のo、−(ハイフン)と_(アンダーバー) などは判別しにくいです。これらはなるべく使わないようなアドレスにすべきですね。また記載するときにはそれらがわかるようなフォントを使うようにすべきです
。
◆悩み5・アドレスが間違っている
名刺や文章などに記載されているアドレスが間違っていることがあります。目をさらにして何度も入力しても届かない場合。。。最悪です。
◆悩み6・フリーメールは迷惑メールと判断されやすい
無料のメールを使っている方が少なくありませんが、メールソフトではフリーメールの場合は自動的に「迷惑メール」に振り分けられてしまって届かないことがあります。ビジネスの場合はフリーメールでないアドレスの使用を
お勧めします
◆悩み7・名乗らない人が多い
メール文面の最初に発信人の名前を名乗り、最後には署名(フッター)をするのがマナー。ところが名乗らない人が少なくありません。アドレスだけで誰かを判断しろというのはやさしくありませんね。ぜひ名乗るようにしてもらいたいものです。また、フッターは地域や企業のイメージを構築したり、ちょっとした情報を伝達するのに有効です。
◆悩み8・出来る限り毎日見て欲しい!
メールは基本的には1日に1回くらいは見てもらいたいものです。もちろん休みや旅行中などでは見ることができない場合は仕方ありませんが、何日も放置されていると不安になります。逆に、メールを送ったらすぐに見てもらえるものだと決め付けている人も少なくありません。移動中など見れないときもあることを気遣ってください。
◆悩み9・メールをもらったら必ず返信を!
メールが届いたら、出来る限り返信をすべきです。届いていないのかと心配になることや、嫌われている、無視されているのではないかと不安になることもありますから。特に自分だけがToのあて先になっている場合は必須ですね。
◆悩み10・性格変わらないで!
なぜかメールだと人格が変わる人がいます。乱暴な発言、決め付けるような表現、変に疑い深いような言い回し・・・。会って話したときはとても感じが良かったのに・・・と。ぶっきらぼうに数行だけ書いて終わりと言う人も。メールにも人格があることをぜひ忘れないでください。
いかがでしょうか。あなた自身や、あなたの部下、同僚などにも、思い当たることがあれば、ぜひすぐにでも改善してください。電子メールは今後のビジネス社会で情報をやりとりし、意思疎通を行うのには不可欠です。メールを使えない人は、情報疎遠になってしまう可能性があります。逆に、相手に気持ちを伝え、信頼性を高めるのにメールは有効です。
つまりブランドを築くのにメールはとても重要なツールであることを、ぜひ忘れないようにしてもらいたいものです。
コラムの内容についてのご意見やご質問、そして情報などは何なりと 田中(tanaka(AT)tiiki.jp)までメールでお送りください。
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