地域団体商標
 
 

Google ホームへ

ニュース検索
サイト内検索
 

このサイトは、BRI ブランド総合研究所が運営しています<会社情報> お問い合わせは専用フォームでお寄せください

BRIレポート

田中章雄のブランド戦略日記 Vol.27
美味しいだけじゃブランドにはならない

 先週は8日の木曜日に東京・小平で「小平ブルーベリー協議会」に出席しました。これは、小平市が「ブルーベリー栽培発祥の地」であることを活かして地域ブランドを確立し、小平市のイメージアップを図ることと、ブルーベリーの関連商品を開発したり、観光活性化に結び付けようというものです。

 ところで、皆さんは小平市がブルーベリー発祥の地であることを知っていましたか?

 東京農工大(府中市)の故・岩垣駛夫教授が、昭和40年代前半国産ブルーベリーの栽培に成功しましたが、その際に東京農工大在学中だった小平市の農家、島村速雄さん(63)がに授が苗木を譲り受け、1968年に国内で初めて商業栽培をはじめたのです。

 いま、小平市内では島村さんをはじめ約30の農家が年間約20トンを生産しています。産地としては長野県や山梨県と比べると生産量は少ないために、知名度は高くはありませんが、糖度が16度にも達するという非常に甘くて美味しいブルーベリーが栽培されているのです。

 そのブルーベリーを使って、さまざまな商品化を目指しているわけです。例えばブルーベリーワインとか、洋菓子、パン、クッキー、ジャム、生キャラメルなど。先週の会議ではそれら加工品の試食会も行いましたが、それらはすでに販売しているものが多く、いずれも味は十分に美味しかったのです。

 ところが、「ブランド化」を図るときに、この「美味しい」だけじゃだめなのです。美味しいというのは商品化には不可欠ですが、ブランド化に不可欠なのは、他の商品にはない差別的優位性や、突出した魅力なのです。いくら美味しい商品であっても、どこにでもある商品と代わり映えしないものや、他の人にも作れるものでは、消費者が驚き、満足し、強烈な印象は抱きません。

 小平ではこれから会議を重ねながら、発祥の地でなければできないような商品、イベント、あるいは小平という地理的条件でなければできないような取り組み。そして、話題性とインパクトをもった商品やイベントによって、「小平はブルーベリー発祥の地」であることが浸透し、それによって地域イメージの向上や、近距離観光などにつながればいい。そんな思いをもちながら、「よそ者」として少しでも協力していきたいな、と考えています。

コラムの内容についてのご意見やご質問、そして情報などは何なりと 田中(tanaka(AT)tiiki.jp)までメールでお送りください。 ※メールのあて先は(AT)を@に置き換えてお送りください。
 

2009年1月12日


バックナンバー:
Vol.29 究極のグルメ・コラボレーション開催!
〜世界の注目を浴びる3名の天才シェフによる夢の料理祭典〜
(2009年1月28日)

Vol.28 「いい芳賀いちご夢街道」 最高級のとちおとめ (2009年1月28日)

Vol.27 美味しいだけじゃブランドにはならない (2009年1月13日)

Vol.26 地域ブランドをめぐる2008年の10大ニュース(2008年12月24日)

Vol.25 住民はどれだけ環境に配慮した取り組みをしているか 「都道府県別エコへの取り組み調査」より (2008年11月10日)

Vol.24 「電子メールは地域活性化に不可欠!」〜メールの悩み10選。情報過疎化とイメージダウンにご注意を〜(2008年11月4日)

Vol.23 地域ブランド調査2008、「産品は伊万里市が1位、輪島は2位に。富良野と小樽は上昇」 (2008年10月27日)

Vol.22 地域ブランド調査2008、「食品は豊富な札幌が逆転1位。宮崎は急上昇7位へ」 (2008年10月22日)

Vol.21 地域ブランド調査2008、「住みたいまち1位は3年連続で横浜市」 (2008年10月14日)

Vol.20 地域ブランド調査2008、観光意欲度ランキングでトップは? (2008年10月6日)

Vol.19 汚染米の事件、その原因と対策はどうあるべきか (2008年9月18日)

Vol.18 豪雨の名古屋で垣間見た、一流ホテルのプロ意識 (2008年9月1日)

Vol.17 夏の日の怖いECサイトの大事件!
〜企業イメージをどん底に陥れる致命的な4つの失態〜
(2008年8月19日)

Vol.16 地域ブランド調査スタート!
〜調査結果の活用するポイントは?〜
(2008年8月4日)

Vol.15 認定制度は売り上げに直結するか?
〜やらまいか浜松にみる認定制度のあり方を考える〜
(2008年7月28日)

Vol.14 「わが町 かながわ 小旅行」に参加して (2008年7月22日)

Vol.13 認知度とブランドを履き違えるな! (2008年7月14日)

Vol.12 熱気に満ちた「農商工連携フォーラム」の参加報告(2008年7月7日)

Vol.11 ビールとラーメンに衝撃! 農商工連携について語るフォーラムの前情報(こそっ)(2008年6月30日)

Vol.10 中国で申請される地域名や地域産品の商標の横取り問題 (2008年6月23日)

Vol.9 地域ブランド・ブログの作り方 (2008年6月16日)

Vol.8 ご当地ヒーローの効果  (2008年6月9日)

Vol.7 観光地域経営フォーラムが始動
〜着地主導型の新たなビジネスモデルを検討・事業化へ〜
 (2008年6月2日)

Vol.6 自販機より心のこもったサービスを  (2008年5月26日)

Vol.5 中国大震災とリブランディング (2008年5月20日)

Vol.4 水道完備の屋台・久留米はB−1の舞台に! (2008年5月12日)

Vol.3 知財功労賞の受賞報告。地域ブランドは有力な知的財産 (2008年4月21日)

Vol.2 永平寺が九頭竜川に「川の駅」構想
〜一過性のイベントから定常的な魅力作りへ〜
 (2008年4月14日)

Vol.1 平成20年度のブランド戦略の動向 (2008年4月7日)





注目記事


Copyright (C) 2008 Brand Research Institute, Inc.